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【マカオの本屋】Elite book store 見つけるのが大変なローカル書店

2019年12月29日

マカオ 本屋 書店

みたっくす

こんにちは。みたっくす(@book_life_net)です!

今回は、「Livraria Portuguesa」に続いて旧市街にあるマカオの本屋を紹介します。

おそらくこの本屋は、行こうと思って向かわないとたどり着くことができないでしょう。

そんな場所にあるローカル書店が、「Elite book store」です。

本屋は、2階にあります。そのために急な階段を登る必要があります。ただ階段の先には、S・W・A・T※の文字が光り輝いています。。。

マカオ 本屋 書店 階段

※S・W・A・T=Special Weapons And Tactics(特殊武装・戦術)の略称。アメリカ合衆国の警察に設置されている特殊部隊

さすがに、こんなわかりやすいところに特殊部隊がいるわけないだろうと思いながらも、恐る恐る階段を上がるといかにもローカルな雰囲気な書店を目にすることができます。

マカオ 本屋 書店 内装

入り口のガラス扉を開いた先には雑誌が積まれており、入荷した本のダンボールなども置かれています。90年代くらいまでの日本でも馴染みがある街の本屋という感じでしょうか。

マカオ 本屋 書店

置いてある本は、澳門(マカオ)という場所柄、中国語の本が多く並んでいます。とはいえ気になったことは各国の翻訳本か多い印象があったことでしょうか。

日本の本も目につくところに置かれていました。「天気の子」や「東西南北の写真集」などはこんな感じです。

マカオ 本屋 書店 天気の子

マカオ 本屋 書店 東西南北

こうして翻訳されたパッケージを見るのも海外の本屋に行く楽しみの一つですね。

散策する中で、中国本土の政治関連の本を目にしました。その時、香港の本屋「銅鑼湾書店(Causeway Bay Books)」が頭をよぎりました。「銅鑼湾書店」は、真意はさておき、中国共産党に対する批判的な本(禁書)を販売していたところ、店長と株主らの計5名が相次ぎ失踪し話題になった本屋のことです。

日本では、今年2019年にあいちトリエンナーレをきっかけに表現の自由について関心を寄せることになりましたが、こうした表現の問題で、本屋の店主が失踪するに至る話は想像しがたいでしょう。

とはいえ、世界中の国々で、出版物はその当時の支配層によって検閲が行われ、情報が制限されてきたという事実があります。そして、今でも行われている部分もあるかもしれません。

マカオ 本屋 書店 日本

日本では、その本屋の地域に関連した本が特集され、棚積みされているところを見た事がある人は多いと思います。それがマカオでは、特殊な位置づけにある国であるがゆえに、その影響が本屋にも現れているかもしれない。そんな風に自然と考え込んでしまいました。

海外の本屋は、何が書かれているかわからないことで、面白く感じない方もいるかもしれません。ただし、わからないなりにも、むしろ、わからないがゆえに新しい価値観・世界に触れることができる場所です。

これこそが、海外の本屋を訪れる楽しさではないでしょうか。

参考

Elite book store

https://www.facebook.com/pages/%E6%96%87%E9%87%87%E6%9B%B8%E5%BA%97/184458721598764

場所

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みたっくす

本のある暮らし応援メディア「booklife」運営者。 podcastでは本のある生活を中心に、本に纏わる話から本の感想、本の未来に関する考察を発信しています。月に一度「読書しない読書会」を開催しています。

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