こんにちは。みたっくす(@book_life_net)です!
今回のエピソードでは、カナダの出版団体BookNet Canadaが発表した2023年版の読書調査報告書をもとに、カナダの読書習慣について解説します。
調査は18歳以上の英語を話すカナダ人1247人を対象に行われました。2023年に本を読んだ人は80%で、そのうち52%が1〜5冊の本を読んでいました。また、読書クラブや本関連のイベントへの参加が増加しており、オンラインと対面の両方で活発になっています。
読書に費やすお金については、2022年と同様の支出額を維持していますが、購入金額に制限を設ける人が増えました。紙の書籍が依然として人気ですが、その割合は減少傾向にあり、オーディオブックの利用が増えています。2019年から紙の書籍の利用率は65%から59%に減少し、オーディオブックは8%から13%に増加しました。
初めて無料ソースから本を入手する人の割合が有料ソースを上回り、図書館や無料の電子書籍が利用されています。余暇活動では、読書はトップ10の中で9位となり、テレビや映画の視聴、SNSの利用が上位を占めています。読書の目的は楽しみや娯楽が主で、次いでリラックスや快適さ、脳の健康のためなどが挙げられています。
読書クラブへの参加も増えており、オンラインブッククラブの参加者は2022年から5%増加しました。読書の選び方は主題トピックが最も重視され、次いで著者や推薦が影響しますが、著者の重要性は低下傾向にあります。また、環境への配慮として、持続可能な紙を使った本やエコロジカルなパッケージを求める声が強まっています。
オーディオブックでは、人間のナレーターを好む人が多く、特定のナレーターを探す傾向もあります。YouTubeがオーディオブックを聞くための最も人気のあるプラットフォームです。関心のある本の内容としては、宗教的少数派や移民、障害者に関するものが人気を集めています。
詳しくは以下からぜひ音声での解説を聴いてみてください。
#113 読書クラブへの参加が増えた!?カナダの余暇と読書に関する2023年版の調査報告書を読み解く
今回のトーク内容
本の未来を考えるポッドキャスト『booklife radio』。今回は下記のテーマでお話しました。
今回のトーク内容
- 2023年版カナダの余暇と読書調査について
- 書籍への支出傾向について
- 読書の時間配分
- 読書の優先度
- 読書の理由
- オンラインブッククラブの増加
- 読書の選び方
- 本に関する環境配慮
- オーディオブックとAIナレーションの関係性
- ポッドキャストとYouTubeの関連性
- オーディオブックとYouTubeの人気
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