こんにちは。みたっくす(@book_life_net)です!
ミノルタCLEというカメラは、ご存知でしょうか?
このカメラは、Leitz Minolta CL(ライツミノルタCL)の流れを汲んで開発された、ライカMマウントを持つレンジファインダーカメラです。
そんなミノルタCLEのために製造されたMマウントのレンズに、M ROKKOR 28mm、40mm、90mmの3つがあります。Mマウントのレンズとしては廉価なため入手しやすいのも特徴です。それでいてオールドレいわゆるンズらしい独特の味わいを表現してくれます。
今回は、そんな3つの焦点距離のレンズの中から「M-ROKKOR 90mm F4」をCANONの「EOS R6」にアダプターを介して装着し、夕方の新宿の高層ビル街をスナップしてきました。
特に夕暮れ時の雲と高層ビルが作り出す風景が印象的でしたので、ぜひ、御覧ください。
M-ROKKOR 90mmと新宿高層ビル街
まずは逆光で撮った都庁のカットです。空の青みやふわふわとした雲とは対象的な写りが興味を惹きました。
「EOS R6」の性能のおかげもあるのかもしれませんが、逆光の中でも建物のデザインがはっきりと写っているのには驚きです。
新宿らしいガラス張りの高層ビルと空。自然と人工物のギャップを柔らかく移してくれています。
飛行機と鳥がフレームに入ってくれる幸運が訪れました。写真から物語が作れそうです。
ちなみにこの写真を撮った時の露出は±0。さすがに逆行ということもあり、暗い印象はあります。しかし、細部を見てもしっかり解像していますね。
「EOS R6」と「M-ROKKOR 90mm F4」の組み合わせは、とても扱いやすいと感じる瞬間でした。
90mmという画角は、被写体を主張して映すのに最適です。そこにM-ROKKORの癖が重なることで、何気ない人工物を撮るだけで味わいのある写真へと変わります。
信号の光や花の色は、純正のCANONレンズで撮ったときよりもくすんだ色味になっているように感じました。こうした彩度が低めにでるあたりはM-ROKKORらしいのかもしれません。
順光で撮った青空は、青みが強調された写りをしています。
光があたっているところは柔らかく、影の部分はトーンが落ちつつもはっきりと建物の存在を表現できているところが印象的です。この写真でも影の部分はしっかりと解像しています。
今回は、M-ROKKOR 90mm F4をCANONの最新ミラーレスカメラの一つである「EOS R6」につけて撮影してきました。
CANONらしい柔らかい印象は残しつつ、M-ROKKORのくすみや色味が合わさることで、普段とは一味違った印象的な写真が撮ることができました。オールドレンズだからといって極端に描写力が落ちるようなこともないので、使いやすい一本だと思います。
とはいえ、スペック面では、単焦点の90mmmでF4ということで使い勝手が良いレンズとは言えないでしょう。ただし、M-ROKKORは、とにかくレンズが小さく、軽いので持っていて負担になりません。28mm(重さ135g)、40mm(重さ105g)、90mm(重さ246g)の3本持っても、CANONのRFレンズ1本よりも軽いと言っても過言ではないでしょう。
軽量なオールドレンズ片手に近所をスナップする選択肢も考えてみてはいかがでしょうか?きっと見慣れた景色も楽しく切り取ることができますよ。