こんにちは。みたっくす(@book_life_net)です!
booklife(ブックライフ)では、「本のある生活」を目指して、本と触れ合うきっかけや本のある楽しい日常を発信しています。
黒部市内にあるYKKセンターパークを訪れた後、富山駅へと移動し、春の陽気が続く中、北口方面にある「富岩運河環水公園(ふがんうんがかんすいこうえん)」へといきました。
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この公園内には、世界一美しいと有名な「スターバックス コーヒー 富山環水公園店」があります。読書が楽しくなる最適なカフェを探している身としては、ここは抑えておく必要があると思い、足を運んできました。
訪れてみるとスタバはもちろん富岩運河環水公園はまるで外国を訪れたような世界観。それこそ公園全体が読書エリアとして楽しめる大自然とともにデザインされた素敵な公園でした。
今回は、そんな富岩運河環水公園について紹介します。
富岩運河環水公園を訪れようと思ったきっかけ
そもそもこれまで富山県に行く機会が少なく、今回訪れる前に「d design travel 富山」という個性的なガイドブックを買いました。
名前の通り「デザイン」を切り口にしたガイドブックで、普段とは一味違った旅をするときに重宝しているシリーズです。
表紙からしてインパクトがありますよね。(この表紙には理由があるので後述します。)
その中で掲載されていた富岩運河環水公園の写真があまりに素敵で、いい意味で日本らしくない世界観が印象的でした。アムステルダムなど美しい運河の街を想起させてくれます。
調べると富山湾へと流れる神通川の洪水対策として運河は作られ、その周辺に工場を誘致するなど街づくりが行われてきたといいます。今では、「とやま都市MIRAI計画」のシンボルゾーンとして水辺空間の豊かさを大切にしながら整備される面積9.8haの親水文化公園となっているとのことです。
富岩運河環水公園の魅力
『富岩運河環水公園』は、富山駅から近いため新幹線や電車で来た方にとってアクセスしやすいところにあります。富山駅北口から歩いて10分~15分くらい、タイミングよくバスに乗れたら5分くらいでいくことができます。
公園内に入ると天門橋と呼ばれる展望塔を備えたタイル張り橋がひときわ目を引きます。まるで欧州の都市で見かける橋さながらのデザインです。
展望塔の上からは立山連峰の眺めることができ、天気が良い日はたまらないでしょう。
富山県民からすれば日常の風景かもしれませんが、他の地域から訪れる人からすれば富山に来ていることを実感できる素敵なスポットです。是非、写真に収めてほしい場所です。
そして、肝心の世界一美しいスターバックスは、園内を見渡せる場所にあります。
ちなみになぜ世界一美しいという表現が使われるようになっているかというと、2008年にStore of the Year Design Award Grand Winner(ストアデザインコンテストの年間最優秀賞)に選ばれたことに由来しています。スターバックスは、世界中に2万を超える店舗を構えていますから、その中で選ばれたことは大変誇れることではないでしょうか。
テラス席からは、芝生に包まれた公園を一望することができ、流れる運河や天門橋、そして公園を楽しそうに歩く人たちを見ながらのコーヒーは至福のひとときです。お店には観光客のみならず、家族で訪れる人、ペットを連れて訪れる人など地元の憩いの場にもなっていて、そうした人たちとスタッフの何気ない会話のやり取りもこのお店ならではで素敵でした。
是非、訪れた際はテラス席に座りたいという気持ちはあるかと思いますが、テイクアウトもできますから混雑時は公園内の芝生でのひとときも良いのではないでしょうか
ちなみに目的の読書はというと、読書はしたいのですが流石に人気店ですので、ゆっくり読書するためには相当タフな精神が求められます。お店ではコーヒーを楽しみ、読書は芝生やベンチを探して自分だけの時間として過ごしましょう。
芝生が多く、開放感のある公園なのできっとお気に入りの場所が見つかるはずです。
富岩運河環水公園内にある「富山県美術館」
公園内には2017年8月に全面開園した「富山県美術館」があります。
公園内を歩いているときからガラス張りのデザイン、なにより屋上で子供がトランポリンらしきもので跳ねて遊んでいる姿が目に入ります。
そこはグラフィックデザイナー「佐藤 卓」氏による屋上庭園「オノマトペの屋上」と呼ばれており、「子どもにとって、学びも遊びも芸術も、境目はありません」というコンセプトのとおり子どもたちが夢中になって遊んでいました。
しかも、この屋上からも立山連峰が一望できます。トランポリンのような遊具で跳ねながら山を眺めれるなんて遊び心にあふれていると思いませんか?
美術館は外観のガラス張りのデザインからもわかるように洗練されたデザインで、建物全体が余裕のある作りをしているため鑑賞に集中しやすい設計です。またその土地・美術館ならではの常設展示は見に行く価値を見いだせることでしょう。
また富山県美術館を有名にしている世界的なコンクールがあります。
それは『世界ポスタートリエンナーレトヤマ』です。
3年に一度開催する日本で唯一の国際公募ポスター展で、HPには”世界のポスターデザインの現況と成果を概観するため、作品を国際的に公募・選抜して展示公開するものです”と書かれています。
実は前述のガイドブック「d design travel 富山」の表紙もポスターデザインを使ったものだったんですね。具体的には、第10回世界ポスタートリエンナーレトヤマ2012のポスターデザインを引用したものです。
第13回の募集は2021年2月28日をもって終わってしまいましたが、プロフェッショナルから学生までに機会が与えられるポスターの公募展ですので、興味のある方は3年後を目指して観てはいかがでしょうか・
また審査結果は、2021年5月中旬とのことなので、結果発表後、富山県美術館に展示された際に訪れることをおすすめいたします。
大自然とともにデザインされた場所
他にも富岩運河環水公園内には、噴水や野外劇場、レストランもあり、公園一帯で半日どころか一日過ごせてししまうことでしょう。
それらはどれも大自然とともに生活をしてきた富山らしいデザインのように感じます。「清い」「雄大」などそういった言葉が富岩運河環水公園には合うのではないでしょうか。
スターバックスが、世界一美しい店舗に選ばれたこともそういった自然との調和したデザインが評価されたのかもしれません。
富山駅へは、東京駅から新幹線で2時間でいけます。『富岩運河環水公園』はそこから徒歩でいけますし、富山駅周辺には他にも観光名所やグルメなお店もたくさんあります。
是非、大自然とともにデザインされた場所へ行ってみてはいかがでしょうか。