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2021年4月の本棚 |『鳴かずのカッコウ』『実力も運のうち 能力主義は正義か?』など

2021年5月10日

『鳴かずのカッコウ』『実力も運のうち 能力主義は正義か?』など

みたっくす

こんにちは。みたっくす(@book_life_net)です!

booklife(ブックライフ)では、「本のある生活」を目指して、本と触れ合うきっかけや本のある楽しい日常を発信しています。

今回は、2021年4月に「こんな本を買いました」という紹介です。

『鳴かずのカッコウ』

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インテリジェンス後進国ニッポンに突如降臨

公安調査庁は、警察や防衛省の情報機関と比べて、ヒトもカネも乏しく、武器すら持たない。そんな最小で最弱の組織に入庁してしまったマンガオタク青年の梶壮太は、戸惑いながらもインテリジェンスの世界に誘われていく。

ある日のジョギング中、ふと目にした看板から中国・北朝鮮・ウクライナの組織が入り乱れた国際諜報戦線に足を踏み入れることにーー。

出版社より引用

友人の先輩とお仕事を一緒に進めている中、情報共有ミスで制作物のリテイクが多くなっていたときに、「ミスのお詫びに面白い本を教えるね」ということでこの本を知りました。

『鳴かずのカッコウ』の舞台となっている神戸の描き方が実にリアリティがあり、神戸に行きたくなりました。諜報員だからこそ普段では踏み入れにくい場所や、茶道など格式や文化を感じる描写は教養を身につける上でも役に立ちそうな内容です。それでいて社会問題を描き、続きが気になって一気に読んでしまう展開には脱帽しました。

「お詫び」に本をお勧めされるのも斬新でしたが、「お詫び」として納得するほど満足した本でした。

是非「お詫び」の品に一冊いかがでしょうか。

『人新世の「資本論」』

人類の経済活動が地球を破壊する「人新世」=環境危機の時代。

気候変動を放置すれば、この社会は野蛮状態に陥るだろう。

それを阻止するには資本主義の際限なき利潤追求を止めなければならないが、資本主義を捨てた文明に繁栄などありうるのか。
いや、危機の解決策はある。
ヒントは、著者が発掘した晩期マルクスの思想の中に眠っていた。

世界的に注目を浴びる俊英が、豊かな未来社会への道筋を具体的に描きだす!

出版社より引用

この本を知ったきっかけは、山口周氏のツイートです。

気になった理由は、「成長と環境問題の両立」は可能なのか?ということに対して同じく違和感を持っていたからです。そして、この問いに対して「脱成長戦略」という強力なキーワードが表紙に書いてあり、内容を知りたいと思い購入しました。

SDGsやESG、そして、そもそも資本主義に対して違和感を持っている人にとってとても示唆に富んだ本になると思われます。

『もう一つの日本は可能だ』

アメリカ追随、格差拡大、跋扈する市場原理主義。

国民の支持のもとで推し進められてきた“構造改革”の結果、現出した日本の形。しかし、これが本当に私たちが望んだ日本なのか?

マネーではなく、人間を主人公とする“もうひとつの日本”を、今こそ追求すべきだ。常に時代を見通してきた著者の、警告と希望の書。

出版社より引用

前述の『人新世の「資本論」』を読んでいるときに思い出した本です。
2006年に出版された本で、希望にあふれるタイトルに惹かれていました。一度、手放していたので今回で2度目の購入です。

『人新世の「資本論」』のキーワードは、「脱成長」。『もう一つの日本は可能だ』のキーワードは「人間を主人公とする“もうひとつの日本”」。この2つの視点を組み合わせてより考えを深めていこうと思います。

深夜特急1~6

インドのデリーからイギリスのロンドンまで、乗合いバスで行ってみたい──。

ある日そう思い立った26歳の〈私〉は、仕事をすべて投げ出して旅に出た。途中立ち寄った香港では、街の熱気に酔い痴れて、思わぬ長居をしてしまう。マカオでは、「大小」というサイコロ博奕に魅せられ、あわや……。

一年以上にわたるユーラシア放浪の旅が今、幕を開けた。いざ、遠路二万キロ彼方のロンドンへ!

出版社より引用

きっかけは、新宿3丁目にある「どん底」という昭和を感じさせる雰囲気のダイニングバーを先輩に紹介してもらい、食事をしていたときのことです。

「このお店は、深夜特急というドラマの始まりの地として使われていたんだよ」と教えていただきました。「深夜特急」といえば紀行文学として有名な作品です。

どんな内容なのかなと検索してみると第一巻のサブタイトルに「香港・マカオ編」の記載が
あり、食事をしていた先輩と一緒に旅をした場所でもあり、そんな繋がりがうれしくなり勢いで全巻買ってしまいました。

コロナ下なので読んで旅気分を味わうのも良いですけど、正直、読んだら旅したくなってしまいました。

『実力も運のうち 能力主義は正義か?』

出自に関係なく、人は自らの努力と才能で成功できるーー能力主義(メリトクラシー)の夢は残酷な自己責任論と表裏一体であり、「勝者」と「敗者」の間に未曾有の分断をもたらしている。この難題に解決策はあるのか?

ハーバード大の超人気教授の新たなる主著。

出版社より引用

『ハーバード白熱教室』でも有名なマイケル・サンデル氏の新書です。

『これからの「正義」の話をしよう 』『それをお金で買いますか』などマイケル・サンデル氏の著書は、いい意味で結論が曖昧なところが好きで、対話をするように自分の考えを深めながらが読書できるところを気に入っています。

今回も能力主義の現実に対して、強烈な「問い」を与えてくれます。そして、毎度のことながら複数人で議論したくなりました。

『ユーチューバーが消滅する未来』

「20年、30年というスパンで考えたら人間にはどんな仕事も残らない」「アニメやゲームなどすべてのバーチャルキャラクターは、人工知能によって自律的に行動するようになる」。

いま若者が憧れる職業「ユーチューバー」でさえ、AIが取って代わる時代がすぐ目の前に来ている。十分な収入を得て生計を立てられるのは、ほんの一握りの才能だけ。

衝撃の「未来格差」を前に、特殊な技能のないわれわれはどうすれば生き残れるのか。拡張現実、人工知能の進化、完全グローバル競争のなかで激変する社会と人間のあり方を透視する。

出版社より引用

『王立宇宙軍 オネアミスの翼』『ふしぎの海のナディア』などアニメヒット作を生み出したガイナックスの元社長オタキングこと岡田斗司夫氏の未来予測本です。

なぜ、2018年の本を今頃にという感じですが、amazonのレコメンド機能が表示してきたので買いました。正直、どのようなつながりでこの本がオススメされたのかわからなかったことが購入の決め手です。(Kindle Unlimitedで読めたのも理由でもあります。)

読み始めた結果、、、岡田斗司夫さんの他の本も次々に欲しい物リストに。。。ハマってしまいました。
amazonのレコメンドは進化したのかもしれません。

『富山(d design travel)』

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どうしようもないほどの大自然がデザインしてくれた都市。

富山湾に流れ込む7つの大河川、そして立山連峰――固有の地形を持つ大自然の脅威と恵みのどちらをも味わってつくり上げた""自分たちの環境""を、流行や権威などに奪われることなく保ちたい。

一言でいうと、ピュア、もしくは、ナチュラル――富山県のデザインは、地下深く染み込んで都市に湧く純水のようだ。

出版社より引用

富山県を訪れる際の計画で悩んでいる際に、「一味違った旅をしたいときに最適なガイドブックだよ」と友人から教えてもらったガイドブックです。

『d design travel』は、デザインを切り口にその街を切り取ったガイドブックです。

広告が入っておらず編集者が現地を滞在しながらまとめていった本という気合の入りようで、こういう真摯な本がもっと増えてほしいと思いました。
そのためには買ってあげないといけないので、他の地域に行く際もこのシリーズを買いたいと考えています。

『美しい絵本。』

世界7カ国の注目絵本作家、華麗な仕掛け絵本の歴史、ミッフィーやババールなど絵本生まれの愛すべきキャラクター、名作復刊の新トレンド、各界著名人が語る「私の好きな1冊」、世界の絵本ミュージアムなどなど、大人のための、絵本ワールドへご招待します!

出版社より引用

時々、はっとするようなデザインの絵本に出会うことがあり、家に飾りたいと考えることがあります。そんな絵本ないかなと探していたときに、「美しい絵本。」というテーマで企画されたmookを見つけたので買いました。

求めていた「外装が美しいもの」とは違う企画だったのですが、世界中の知らなかった絵本を知る機会になり、むしろ物知りになれて買ってよかったと満足しています。

おわりに

最後まで読んでいただきありがとうございました。

本は、知識や情報を得る目的以外にもジャケ買いしたり、読まないで飾っておくだけでも良いと考えています。それこそ、本に対してたくさんの見方があっていいはずです。

本への苦手意識のある人にとっても敷居が低くなればいいなと思います。
そして、今回の本が少しでも興味を持つきっかけになってもらえると嬉しいです。

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みたっくす

本のある暮らし応援メディア「booklife」運営者。 podcastでは本のある生活を中心に、本に纏わる話から本の感想、本の未来に関する考察を発信しています。月に一度「読書しない読書会」を開催しています。

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