こんにちは。みたっくす(@book_life_net)です!
『CANON EOS R6』と『LUMIX GH5』のミラーレスカメラを用いて写真・動画撮影の仕事をしていましたが、悩んだ末にSONY Eマウントのカメラとレンズにすべて乗り換えすることにしました。
すべての機材を異なるメーカーに変えることに不安はありましたが、移行して1ヶ月経った今ではこの決断は正しかったと思っています。
今回の記事では、なぜカメラのメーカーを変える決断をしたのか、その中でもなぜソニーを選んだのかについてお話させていただきます。
特に以下のようなことを考えている方の参考にしてもらえたらと思います。
こんな方におすすめ
- 使用しているカメラ(マウント)に不満がある
- フルサイズのミラーレスカメラを検討している
- 本格的な動画撮影を考えている
- 家族や恋人と友人と一緒にカメラを使っている
Contents
ソニーのカメラを購入する前の機材
メインカメラは、『CANON EOS R6』を使用していました。
これまでもキヤノンのカメラを7年以上使用しており、のメーカーのカメラも所有はしているものの、メイン機はずっとキヤノンでした。その変遷は「【カメラ初心者から気づけば7年】今では仕事をもらって小商い」の記事でも紹介しています。
【カメラ初心者から気づけば7年】今では仕事をもらって小商い
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動画撮影にはメイン機として『LUMIX GH5』を、サブ機として『LUMIX G100』を使っていました。
『CANON EOS R6』をゲットしてからは、性能が良い『CANON EOS R6』を動画撮影のサブ機として3台体制で撮影することもありました。もちろんそれぞれに必要なレンズを持っていました。
ソニーのカメラに変更したきっかけ
最初のきっかけはマウント及びメーカーの違う機材を組み合わせることに課題を感じ始めたことです。
一つは、組み合わせて使いにくいということ。
例えば、『CANON EOS R6』のAF(オートフォーカス)性能は、『LUMIX GH5』よりもよいため、動画のメイン機にしたいという気持ちが強くありました。ただ『LUMIXシリーズ』と組み合わせて撮影をすると、どうしても『CANON EOS R6』とは色味が異なりが設定を変えても大きく、編集時に合わせるための手間が発生してしまう状況でした。
もう一つは、金銭的な理由です。
キヤノンとパナソニックのLUMIXシリーズという、それぞれが異なるメーカーのレンズを拡充しているのも家計的にどうなのかなと考え始めました。このとき、キヤノンかLUMIX(パナソニック)のどちらかに寄せれば解決するはずですが、それぞれに解決しがたい課題がありました。
まずCキヤノンのEOS Rシリーズは、ボディ・レンズともに選択肢が少ないことが大きな課題でした。しかもレンズは現在も手に入れにくい状況が続いています。また比較的軽量な機材を求めている中で、現在発売中のレンズはあまりに重すぎす。
パナソニックのLUMIXシリーズに関しては、動画のAF性能に課題を感じていました。
特に動画の仕事を進める上で、AF性能を最優先の機能として考えていたので、使用していたLUMIX Gシリーズの他、フルサイズミラーレスのLUMIX Sシリーズも試してみましたが、正直、物足りなさながありました。
その中で要件を満たしていたのが、ソニーのカメラであり、Eマウントという規格だったのです。
ソニーのカメラに移行した決め手は動画のAF性能
最終的な決め手は動画のAF性能でした。
なによりも最優先で求めていた機能であり、いろんなミラーレスカメラを試すなかで、ソニーが現時点で一番優れているとはっきりと思えたからです。
ただし、写真撮影に関しては、このままキヤノンにしたいという気持ちが正直ありました。また変更することが怖いという気持ちもありました。ただ写真・動画の仕事が同時に入ることも多く、その際にマウントを統一することで荷物を減らせること、またソニーのカメラ同士でバックアップ機材にもなるメリットもあることから統一することに決めました。
それからリスクをヘッジするために2ヶ月かけて、細かいテストをしながら徐々に乗り換えを行いました。以下では、その過程でわかった客観的にソニーのカメラ(Eマウント)にすることのメリットを以下では紹介させていただきます。
ソニーのカメラ(Eマウント)のメリット
メリットまとめ
- ボディ・レンズともに豊富なラインナップ
- 中古市場が充実しており、価格の選択肢が多い
- フルサイズのレンズがAPS-Cのカメラでも使用できる
- オールドレンズとの相性がよい
1.ボディ・レンズともに豊富なラインナップ
フルサイズミラーレスで比較した際、その種類の豊富さと歴史の長さの差は歴然です。
まずはボディですが、それぞれに特徴を持たせた6つのラインナップが紹介されています。
フルサイズミラーレスとしてこれだけのラインナップを展開して、さらに3,4世代の歴史を持っているメーカーは他にありません。
2020年9月には、フルサイズミラーレスとして世界最軽量のコンパクトなα7Cシリーズも出し、これからフルサイズを始めたい人にとっても手に取りやすい機種まで用意しています。
さらに驚くべきはレンズの種類です。
ソニーだけでも今では他社と遜色ないランナップを用意できている状況(64本 ※2021年5月現在)に加え、サードパーティのシグマ社、タムロン社といったレンズラインナップが同じくらい充実しています。
ここ数年、キヤノン、ニコンもフルサイズミラーレス機を出し始めていますが、サードパーティレンズは少なく、その選択肢は限られます。さらに昨今の半導体不足と消費者のニーズが重なってか、そもそも買いたくても入手できません。
もちろん一眼レフ機時代のレンズをマウントアダプターを挟んで使うことはできますが、ボディは重くなり、また性能を100%引き出せていないのではと感じることがありました。
これまで使っていた『CANON EOS R6』単体で見れば、正直、ソニーの最新カメラにも引けを取るどころか上回っていることが多いと感じることが多々ありました。ただし、レンズの選択肢の多さは現時点においてソニーのEマウントにする大きな理由になりました。
例えば、大三元と言われる標準ズーム 24-70mmのF2.8とほぼ同じスペックのレンズが、シグマ、タムロンから10万円以下で販売されています。厳密には28mmスタートなど性能差はありますが、CANONでは20万後半で検討せざるを得なかったので非常に助かる選択肢となりました。
2.ソニーのカメラは中古市場が充実。選択肢が多い
1とも連動しますが、中古での選択肢が豊富です。
世界初のEマウント フルサイズミラーレス 『SONY α7』が発売されたのは2013年10月です。一方でキヤノン初のフルサイズミラーレス『EOS R』が発売されたのが2018年10月と5年後です。
単純にフルサイズミラーレス市場においては5年間分、ソニー製品は先行して積み上がっているのです。
中古市場が充実していることは、ボディもレンズも目的に合わせたものを安く購入できることにつながります。目的によっては数世代前のものを中古で探してみるのも良いでしょう。
例えば、マップカメラやカメラのキタムラなどで『SONY α7』を探すと、その価格は6万円前後です。フルサイズミラーレスが6万円台で買うことができるというのは少しでもカメラをしている人からすれば驚きの事実ではないでしょうか。
3.ソニーのカメラ(Eマウント)ならフルサイズのレンズがAPS-Cのカメラでも使用できる
ソニーのミラーレスカメラは、ボディのマウントがフルサイズとAPS-CともにEマウントと呼ばれる規格で共通して作られています。
つまりフルサイズ用Eマウントレンズは、ソニーのAPS-Cサイズのカメラでも使用することができます。
ただし、覚えておかなくてはいけないのはAPS-Cサイズのセンサーを約1.5倍したものが35mmフルサイズのセンサーです。つまりフルサイズ用に買ったEマウントレンズを、APS-Cセンサーのカメラにつけると焦点距離は約1.5倍相当伸びます。
具体的には24mmのレンズをAPS-Cのカメラにつければ約35mm相当に。35mmのレンズであれば、50mm相当のレンズとして使用することができます。
そのため例えば35mmレンズが一つとフルサイズとAPS-Cのカメラがあれば、35mmと50mm両方の画角で撮ることが可能となります。
マウント共通化はあまり知られていないかもしれませんが、使い方次第で撮影の幅を広がり、あれもこれもとレンズを購入する必要もなくなることにも繋がります。
現在、ソニーのAPS-Cカメラだと、α6000シリーズが選択肢となります。当然ですが、フルサイズよりもセンサーが小さい分、小型・軽量になるので使いやすいと感じる人も多いモデルでしょう。
また最近発売された『VLOGCAM ZV-E10』もAPS-Cセンサーを搭載したモデルとなります。実際に購入したのですが、ボディの重さは約343gでおもちゃのように軽いです。重いレンズを付けるとバランスが悪いところもありますが、フルサイズ用に買ったレンズで難なく撮影できます。
またジンバルを使う際、基本的にはジンバルには重量制限があるのでボディが軽いに越したことはありません。そこにもAPS-Cのカメラを使う利点があります。
ただし、繰り返しになりますが1.5倍の焦点距離になるので、広角よりで撮れるレンズの選択肢が少なくなってしまうことは理解しておく必要があります。
SONY Eマウントはオールドレンズとの相性がよい
ミラーレスカメラは、レンズとボディの間にマウントアダプターを取り付けることでオールドレンズを使うことができます。
今では各メーカーのミラーレスカメラで同じことができますが、ソニーは他社より先んじてフルサイズおよびAPS-Cのカメラを投入していたこともあり、そのマウントの数が豊富です。
オールドレンズとのデザイン性も良く、特に小型のオールドレンズを小型のAPS-Cカメラに付けた時は気軽に持ち運び可能なおしゃれな散歩カメラの出来上がりです。(APS-Cでは焦点距離が、1.5倍になるので24mm、35mmあたりのオールドレンズを選択するのがおすすめです)
マウントを一つにすることで色味・設定も統一
ソニーにかぎったことではありませんが、同一メーカーであればカメラの種類が異なっても基本的には似通った映像をアウトプットしてくれます。
異なるメーカーをあわせて使うとカメラ側の設定をいじっても色味の違いを揃えることは難しく、編集ソフトで合わせていく作業が発生します。正直、同じメーカーのカメラに揃えれば概ね解決できることなので、異なるメーカーを使うのはあくまで趣味の世界に留めるのが現実的かと思います。
また同じメーカーにすることは、カメラのOSを共通化することでもあります。
windowsとmacでパソコンのOSが異なるように、使うためにはそれなりに慣れが必要となります。特に撮影中に数台使うようなときに、この違いは撮影している本人だけでなくアシスタントが慌ててしまうきっかけになりかねないので、できる限り避けたいところではないでしょうか。
ソニーのカメラに変えてからの状況
キヤノンを使っていた身としてソニー独特の癖があり、これまでのイメージ通り撮れないということがありましたが、今では癖にもなれ、むしろその味を活かして撮れるようになってきました。
前向きに捉えるなら変更したことで作風が増えたと言ってもいいかもしれません。
しかもこれまで購入できなかった種類のレンズを取り入れることで、今まで以上に撮影の幅が広がっている状況です。
自分の周りでもソニーを使う人、ソニーに乗り換えする人が増えていますが、客観的にフルサイズミラーレスの環境を考えると、確かにソニーを選ぶことに納得しています。
カメラの資産価値は高いので今後も切り替えることも!?
ソニーのカメラに乗り換えするために、これまで使っていたカメラ・レンズ一式はマップカメラさんに売却しました。
その時、『下取買取』という仕組みを使いました。他のカメラやレンズに交換する場合は、買取金額を10%上乗せしてくれるという素晴らしい仕組みです。
下取交換 | マップカメラ
www.mapcamera.com
今回揃えた機材は、『SONY α7Ⅲ』、『SONY α7C』、『VLOGCAM ZV-E10』のボディ3台と他レンズ本です。
普通に購入したらかなりの金額になりますが、その費用の大半を『下取買取』で補うことができました。
厳密には計算していませんが、所有していた機材は、購入時の70%くらいで買取してもらったのではないでしょうか。カメラとレンズの資産価値は高いので、柔軟に変更していってもいいのかもしれませんね。
今回はソニーのカメラに統一する選択を取りましたが、もう一度他のメーカーに戻ることもあるかもしれません。