こんにちは。みたっくす(@book_life_net)です!
オーストラリアの都市メルボルンに来ています。
メルボルンには多くの観光名所がありますが、その中でも死ぬまでに1度は訪れたい図書館と言われているビクトリア州立図書館は有名です。
続きを見る【メルボルンの図書館】気軽に立ち寄れる、死ぬまでに1度は訪れたいビクトリア州立図書館
今回は、観光名所とは言い難いけどメルボルンという都市らしい、市民の生活を豊かにしている図書館を2つご紹介します。
The Little Library(リトル図書館)
買い物地獄の真ん中にある素敵なオアシス。
このようにレビューで表現されている図書館がThe Little Libraryです。
メルボルン一のショッピングモールの中にあるそれは、ちょこんと存在しています。
図書館と名がついたこの小さなエリアは、メルボルン市が運営しています。
ただ司書がいる訳でも本の整理をする訳でもありません。一見するとただ本棚があるだけなのです。
では、この小さな図書館はどういうものなのか?それは、本の交換所です。
つまり本を持ってくる/本を取る/本を読む - そしてその場で読むための場所です。そこに、かわいい椅子が用意されているのはさすがというところ。
こうした施設が、商業施設の中に、それも市の企画で運営されているのは、市で働く人達がきっと本の価値を信じているのでしょうね。
こうした場所がきっかけでメルボルンが好きになってしまう人も多いのではないでしょうか。
CITY library(市立図書館)
続いてCITY libraryについて。
こちらはビクトリア州立図書館同様に誰でも利用できる図書館です。
平日の昼間に訪れましたが、学生さんらしい人から高齢の方まで幅広い方々が利用していて、入り口はそこまでわかりやすいわけではないのですが、中には入れば人気のスポットのようです。
モダンな作りも素敵です。
その中でも最初の一番の驚きは、階段を登った先にピアノが常設してあったこと。
図書館でピアノ弾くのか?と日本の図書館を想像したらありえないなぁと思ってしまいました。またピアノが置いてあるところは立派なギャラリースペースになっていて、図書館に見事に調和しています。
それと日本人の利用者が多いこともあるのか、日本語の漫画やDVDなどが充実していました。
ジャンプの最新号があるのを見たときは流石にそこまで用意する必要ある?って思ってしまいました。
ジャンプはあくまで一例ですが、ネットがあっても日本から来た人にとって、息抜きで日本の書籍を図書館で読めることは嬉しいことです。
では、逆に日本の図書館の視点に立ったとき外国の本をどのように揃えていくのか?というのはこれからのポイントになるかもと考えるきっかけになりました。
他には複数会議室が用意されていたり、WEBサービスも使いやすかったりと利用者にとってとても便利な場所のように感じました。もしメルボルンに留学や移住した日本人にとって、図書館があることで生活がかなり助けられるのではないでしょうか。
その他、現地の方に話を聞くとシティライブラリーをはじめとしたメルボルンにあるいくつかの図書館では、ほぼ毎日、市でイベントを立てていて、実行しているとのことでした。
内容は、言語読み聞かせといった教育ものから、鳩が出たり、火を出すようなマジックショーまで幅広く実施されているとの事。
こうした取り組みは職員自ら行っているものもボランティアによるものもあり、日本から来た方が日本語講座などを手伝っているという話も聞きました。
図書館が日々の生活の中で果たしている役割を聞いて、街づくりに関わる人は、メルボルンの図書館を参考にしてもいいかもしれませんね。