こんにちは。みたっくす(@book_life_net)です!
今回のエピソードでは、文部科学省が6月に発表した「図書館と書店の連携事例集」について紹介します。
経済産業省が書店の支援に取り組んでいる一環として発表されたこの資料には、51の図書館と書店が連携した実践事例が掲載されています。今回はその中から特に興味深い事例をいくつかピックアップして紹介します。
まずは、札幌市中央図書館の事例です。ここでは、司書が絵本をパワーポイントで画像化し、YouTubeチャンネルで公開しています。絵本の著作権問題をクリアし、出版社の協力を得て、絵本に触れる機会を提供しています。この取り組みは、絵本に触れるきっかけを提供し、子供たちの読書体験を広げる素晴らしい事例です。
次に紹介するのは、宮城県利府町の図書館の取り組みです。ここでは「図書館に泊まろう」というイベントが開催され、小学生15人が一晩図書館に泊まりました。この経験は、本に触れる貴重な機会を提供し、子供たちにとって忘れられない思い出となります。
さらに、横浜市中央図書館と有隣堂書店の連携事例も注目に値します。有隣堂の公式YouTubeチャンネル「有隣堂しか知らない世界」とのコラボレーションでトークショーを開催し、多くの人々に本の魅力を伝えました。YouTubeを通じて広く公開することで、より多くの人に読書の楽しさを伝えることができました。
京都府立図書館の事例では、「京都モダン建築祭」との連携で本に触れる機会を提供しています。モダン建築をテーマにしたイベントと連携し、参加者が建築に興味を持った後に関連書籍を紹介するという形で、建築と読書の両方の魅力を伝えています。
また、和歌山市民図書館、佐賀県武雄市図書館、熊本県荒尾市立図書館の事例では、図書館とカフェや書店を併設する取り組みが行われています。武雄市図書館では、蔦屋書店を併設し、シームレスな連携を実現しています。これにより、図書館に訪れるきっかけを増やし、読書の機会を広げることができています。
これらの事例を通じて、図書館と書店の連携が本に触れる機会を増やし、読書文化を広げるための有効な手段であることがわかります。文部科学省の発表した資料には、これらの事例が詳細に記載されていますので、ぜひご覧ください。
最後に、文部科学省への提言として、資料をPDFだけでなくウェブページとしても公開し、スマートフォンでも見やすくすることを提案します。これにより、より多くの人々にこの素晴らしい取り組みを知ってもらうことができるでしょう。今後もこのような取り組みが増えていくことを期待しています。
詳しくは以下からぜひ音声での解説を聴いてみてください。
#111 51の図書館・書店等連携実践例が一般公開!気になる取り組みをピックアップ
今回のトーク内容
本の未来を考えるポッドキャスト『booklife radio』。今回は下記のテーマでお話しました。
今回のトーク内容
- 文部科学省が6月に入り発表した図書館と書店の連携の事例集
- 絵本のオンライン配信
- 図書館での宿泊体験
- 本の値立てをみんなで話す
- 図書館で泊まる経験
- デジタルデトックスと図書館の魅力
- 図書館のコミュニティ活動
- 図書館と書店の連携
- 本以外を楽しめる図書館へのアプローチ
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