こんにちは。みたっくす(@book_life_net)です!
まるでライオンキングの世界を、これまでにない撮影表現で撮った写真集が発売されました。
撮影場所の「ンゴロンゴロ」は、タンザニア北部の自然保護地域の1つ。
その中にある「ンゴロンゴロクレーター」は、隕石によるクレーターではなく、300万年前に出来た火山噴火跡のカルデラを指しています。
そうして出来上がったクレーター内部の平野と外輪にあたる山との標高差は、なんと約600m。そのためクレーター内に生息する動物たちは、クレーターの外には出ることを労力的にも選ばず、独自の生態系が形成されてきたといいます。
そうした環境で生活をしている動物たちの息遣いが『Ngorongoro』に収録された1枚1枚からは聞こえてきます。
そのワケは、『Ngorongoro』では、5000万画素を超える高精細FPVドローンを活用した画期的な写真がいくつも含まれているからです。
ドローンといえば、空中から俯瞰して撮るという印象が多いかもしれませんが、この写真集では動物たちに「近寄っている」写真が多くあります。
これまでこうしたネイチャーフォト、特にサファリにおいては野生動物に寄ることができずに、望遠レンズを使って遠くから撮影するしかなかった場所です。そのように撮られた写真は、どこか平面を切り抜いた写真になりがちで、野生動物のアップは撮れるけど、大地のダイナミックさや背景に映り込む広大さなどが伝わる写真を撮るのは困難な状況でした。
それが『Ngorongoro』の中では、高精細FPVドローンを使い、広角レンズをつけたカメラで近寄るという大胆な撮影が可能となったことで、ダイナミックな今までない写真表現を可能にしています。
さらにドローンパイロットを務めたドローンエンターテインメントの横田氏によって映像としても残すことに成功しています。
World First 8K FPV in Ngorongoro|Wildlife of Tanzania from Tateyuki Adachi on Vimeo.
まるで現実のライオンキングの中にいるかのようで、その中で繰り広げられている食物連鎖の中やこの生態系の歴史を思いを馳せずにはいられません。そんな距離や撮影表現の壁を超え、よりネイチャーな一枚を収めることに成功した貴重な写真集ではないでしょうか。
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