こんにちは。みたっくす(@book_life_net)です!
中身のわからない本が売られている本屋が池袋にあると聞いたのですが…
梟書茶房(ふくろうしょさぼう)という人気のブックカフェのことですね
カバーが掛かって袋とじされた中身がわからない本が整然と並ぶ本屋「梟書茶房(ふくろうしょさぼう)」を紹介します。
ホテルのラウンジを思わせる佇まいのカフェと併設された梟書茶房は、池袋の人気スポットとして多くの人を惹きつけ続けています。
「中身がわからない本を買う気持ちになれるのか?」と訪れる前は疑っていましたが、1冊ごとに用意された「仕掛け」によって運命の1冊を求めて思わず購入してしまいました。そんな自分だけの、そして周りにも話したくなる1冊選びがしたい方にオススメの本屋です。
今回は、そんな斬新な本屋について実際に本を購入した理由や楽しみ方とともに紹介します。
Contents
梟書茶房(ふくろうしょさぼう)について
Esola池袋4Fにある梟書茶房は、本屋×珈琲=「書茶房」という言葉の意味の通り、本屋とカフェが併設されたお店となっています。
併設と言っても本屋はカフェの外にあるので、誰もがそこに並ぶ2.000冊の本を手に取って楽しむことができます。
ただ楽しみ方が他の本屋とは異なります。本棚には全く同じカバーがかかった本が並んでいるからです。
中身が分からない本への仕掛け
中身が分からない状態で本を選べるのだろうか?と思うかもしれません。しかし、置いてある本には仕掛けがあります。
各本にはナンバー(No.)が振られており、「読んだ感想・おすすめの理由・読みやすさなどの星評価」が書かれたメモが同封されているのです。
つまりメモを頼りに興味関心を引いた本を見つけていくことができます。例えるなら、ポップのみで本を買うのに近いかもしれません。
例えば、No.0001の本には以下のように書かれています。
表紙を見て、まずにやけてほしい。
ページをめくりながら微笑んでほしい。
そのうちに吹き出してほしい。
この本を手にしたあなたに笑ってほしい
読みやすさ ★★★★★
誰かにあげたくなる ★★★★★
役に立つ ★☆☆☆☆
読みやすく、誰かにあげると喜ばれそうな本みたいですが、その内容は役に立つものではないみたいですね。面白い絵でも書かれているのでしょうか、「役に立たない」と言うことが妙に気になってしまいます。
このように表紙は隠され本の中身は分からないけれど、興味を惹かれて次々と本を手に取ってしまうのです。
さらに次のオススメの本のNo.も書かれているので、1冊をきっかけに次々につながっていく仕掛けもあり、まずは1冊買ってみようかという気持ちになります。
購入した中身が分からない本とその選択理由
一緒に訪れた友人と2人でそれぞれ本を購入しました。
本の中身はネタバレになるので書きませんが、普段であればまず絶対に買わないだろうという1冊で、「こんな世界があったんだ・・」と気付きがありました。
友人は、最初に手に取った本を購入したとのことでした。
理由を聞くと、最初に手に取った本(ミステリーの短編)に「この本を読む方にはこっちのミステリーもおすすめ」と書いてあったので、おすすめ先のNo.を探したが本棚になくて、仕方がないのでもう一冊おすすめされているNo.の本も探したが、そちらもなかったみたいなのです。
それで最初に選んだ本を買いなさいということなのかなと納得して買ったとのことでした。
普通の本屋でお目当ての本がなければ「取り寄せをお願いします」となります。しかし「梟書茶房」なら中身がわからないがゆえに、品切れでもその本と縁がなかったと諦めることができる点も特徴かもしれません。
中身が分からない本が一覧で紹介している書誌目録も面白い
店内には「梟書茶房目録」という前述した各本に同封されているメモの内容がまとまったカタログも販売されています。
本棚から探すのではなく、まずは目録を眺めながら気になる本をピックアップして本を取りに行くというのも良いかもしれません。
この時注意したいのは、書かれているNo.の本が品切れのことがあるということです。
せっかく選んでも本が品切れでは気持ちが下がってしまいますので、初めての訪れる方は実際に本を手に取りながら気になる感想の本を見つけることをおすすめします。
中身が分からない本が会話を生み出す
購入後は、カフェコーナーに行き、友人と本を見せ合いながら理由や本を選んでいるときの話で盛り上がりました。
このように実際に購入して思ったことは、本を読むこと以上に本を選ぶことが楽しかったということです。
つまり梟書茶房という本屋は、本を選ぶというエンターテインメント施設であり、おまけで本がついてくるというお得な場所と言っても良いかもしれません。
たとえ、同じ本を買う場合でも購入までには人それぞれの物語があり、その物語こそが面白く価値があります。実際に「梟書茶房」の店内では、友人同士・親子で来ている方々が、本棚を見ながら「この理由、面白くない?」と言って盛り上がっていました。
一般的に本屋というとあまり会話などは聞こえない静かな印象があるかと思いますが、「梟書茶房」では来る人達の会話の弾む珍しい場所なのです。
梟書茶房はカフェ利用もおすすめ!池袋での待ち合わせにも最適
「梟書茶房」は、その名のとおりカフェが併設されています。
それも一人で本と向きあえる「アカデミックエリア」やゆっくりとした空間でコーヒーを楽しめる「ラウンジエリア」など趣向を照らした店内となっています。
特に「図書エリア」では、1,000冊の書籍を自由に閲覧できたりとブックカフェとしてもおすすめしたいお店です。
一人で訪れて珈琲を飲みながら読書するもよし、池袋駅から徒歩1分なので友人との待ち合わせ場所としての利用や食事目的での来店もおすすめです。
梟書茶房で中身がわからない本を買うのまとめ
この記事のまとめ
- 中身がわからないからこそ、本を手にとってしまう仕掛けがある
- 本が持つ新しい世界・分野・内容に触れるきっかけを与えてくれる
- カフェメニューが充実しており、本好きな人ほど居心地の良さを感じることができる
- 駅チカなので池袋の待ち合わせスポットとしてもおすすめ
▼今回訪れた本屋「本と珈琲 梟書茶房(フクロウショサボウ)」
店舗情報 | 本と珈琲 梟書茶房 |
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住所 | 〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-12-1 Esola(エソラ)池袋 4F |
地図 | google mapで見る |
営業時間 | 10:30~22:00(L.O.21:30) |
定休日 | 無休(特定日を除く) |
HP | 梟書茶房公式サイト |
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