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ON READING 世界を見る解像度が高まる名古屋の本屋

2022年3月3日

ON READING 名古屋 本屋
みたっくす

こんにちは。みたっくす(@book_life_net)です!

名古屋にあるON READING(オンリーディング)という本屋に行ってきました。

場所は、名古屋駅から東山線で15分、東山公園駅から徒歩2分のところにあります。日本国内で上野動物園に次ぐ来場者数を誇る東山動植物園があるエリアです。

訪れたきっかけは、2022年2月17日にに開催された『本棚を編集する〜書店員というくせのゆくえ』というイベントです。

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このイベントの中で、ON READINGの店主の方から、名古屋に欲しい本がなかったことがきっかけでお店を始めたというエピソードを聞きました。そして、今では、この街にどんな本が必要か?という視点を大事に本を選び、お客様に届けているという話を伺い、どのような本屋なんだろうと興味をもちました。

実際に訪ねてみて、どのような本屋だったのか、またどんな人に向いているのかご紹介させていただきます。

ON READINGに入るまで

ON READING

本屋というと、路面に面しているお店をイメージするかもしれませんが、ON READINGはマンションの一室を改装した場所で営まれています。

階段で2FにあがるとON READING GALLERYの看板があり、その奥にON READINGがあります。

GALLERYでは、訪れ時もホームページでの案内を見る限り、クリエイターの個展が開催されていることが多いみたいです。

確かに展示を見て、クリエイター本人の写真集やアート作品を購入できる他、関連書籍を紹介することもできるのでとても相性が良いように感じます。

ON READINGで旅をする

ON READING

ON READINGは、欲しい本がなかったから本屋を始めたという意味がよくわかる本屋でした。

特に大型書店に慣れてしまっている方は、本当に同じ「本屋」なのだろうかと疑問に思うことでしょう。例えば、平積みされている本を見ても、この本売れてますのような記載がある本は見当たりません。

さらに下から上までじっくりと眺めていると、10万円近くするビンテージ本もあれば、本棚と本棚の空いたスペースにアート作品や雑貨も販売されています。

本も作品も販売している商品なのですが、それらが組み合わさって作られている空間がまた一つの作品のように感じて、本屋というより鑑賞をしているような気分になります。

そんな感じで、気づけば本を手に取ることもないまま15~20分あっという間に過ぎていて、いろんな世界を見てきた感覚におそわれれました。

本を読むことを旅に捉える人がいますが、ON READINGを訪れることもまるで旅のような時間を与えてくれます。

棲み分けされた本屋

ON READING

本が好きな方、文化的なことに興味のある方におすすめしたい本屋であることは間違いありません。特に本好きな人にとっては「知らなかった本」との出会いが多く、きっと嬉しくて仕方ないのではないでしょうか。

この「知らなかった本」には、自分では知る機会が少ない本という意味が含まれます。

その理由は、本はamazonなどネットで何でも買えるとは言われますが、あくまでタイトルを知っている、つまり検索できればの話です。また閲覧や購入履歴に基づくレコメンドで紹介される本も一定以上売れていることや、レビューなどでのつながりがなければアルゴリズム上、表示されないこともあります。

あくまで主観ではありますが、そうした経済的な結びつきが強いところの外にある本が、ON READINGには多いように感じました。

そのため相性次第の本屋とも言えるので、万人におすすめはしにくいのですが、合う人には近くに引っ越そうと思うほどハマる魅力があります

今回の訪問は2冊を買った後の帰り際、ふと棚の上の方を見るとアンドレ・ケルテスの「読む時間」の写真集が目に飛び込んできました

その時はピンと来なかったのですが、ふと、英語の原初タイトルは「On Reading」ということに気づきました。由来を感じますよね。

答え合わせにまた訪ねてみます。

ON READING info/access

住所名古屋市千種区東山通5-19 カメダビル2A & 2B
TEL052-789-0855
営業時間12:00 – 20:00
定休日火曜日
公式サイトhttps://onreading.jp/

読書好きならON READINGの前後に「ランプライトブックスホテル名古屋」に一泊して、本に浸る時間を過ごすのはいかがでしょうか?

本の世界に没頭することにこだわって作られたホテルは、読書しやすい設備を用意しているだけでなく、なんと24時間利用可能なブックカフェ(本屋)が併設されたホテルです。

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本のある暮らし応援メディア「booklife」運営者。 podcastでは本のある生活を中心に、本に纏わる話から本の感想、本の未来に関する考察を発信しています。月に一度「読書しない読書会」を開催しています。

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